GIS
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概要
GISとは、(国土地理院のホームページより引用)
地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は、地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術である。(引用終わり)簡単に書くと、「地図に表示されている地物(点・線・面)は属性(名称・面積・長さ・写真・CAD図面・文書etc...)を持っていて、見たい情報を検索・表示・分析する事が出来るシステム」と言うことになると思います。
建設や不動産関連での情報を考えた場合には、特に「場所、形、大きさ、距離」などの地理(地図)に関係する情報が多く、また重要な情報である場合が多いです。
GISは、この様な地理的な情報をディスプレイに表示したり、必要であれば希望の縮尺で紙に印刷して視覚的に確認する事が出来ます。
GISが単に地図の表示や印刷するシステムと異なるのは、例えば「複数の地点が存在して、各その地点から500mの範囲に存在する建物を検索する」と言う処理を行う場合に、この手順の事を「バッファを生成して空間検索する」と言い、この様な課題があった場合にも比較的簡単な操作で目的を達成することが出来ます。
その他にも便利な使い方として「ファイリング」があります。簡単な例として、不動産物件を地図上に作図(点)して、その物件に関係する文書や図面(重要事項説明書PDF、現地写真JPG、CAD敷地図面SFC、CAD建物図面JWW...etc)を関連付けさせれば物件周辺の状況を判別しながら地図上の物件アイコンをクリックして登録済みの情報に素早くアクセスすることが出来ます。
この方法は物件の文字情報から文書や図面にアクセスする方法とは根本的に異なり、最初に地図があるので視覚的に目的の物件にたどり着き、更に周辺の状況も把握出来るので効率よく目的を達成することが出来ます。
※ GISデータは、CADデータのように単純な図形データではないので、開発各社で独自形式になっている事が多いです。一般的に知られているのはシェープファイル(ShapeFile)が有ります。
※ 国土地理院Webサイトから基盤地図情報がダウンロード出来ます。
※ 基盤地図情報を利用する場合は、利用者登録が必要です。また、測量法上の手続きが必要な場合が有ります。
-NEW-※ QGIS-Ver.3でハザードマップを作成してみましょうを追加しました。
QGISとGeopaparazziの解説動画
1.QGISで基盤地図情報を利用したシステムの動画解説はこちら
2.QGISで新規データ追加、印刷、テキストファイル読込などの動画解説はこちら
3.CADで作成したShapeを読込、アドレスマッチング、GPS機器との連携などの解説動画はこちら
4.QGISで基盤地図情報の3Dビュー作成、Atom搭載Windows10 2in1にGPS接続してQGISのモバイル実験の解説動画はこちら
5.QGISのモバイル実験「その2」、紙の資料からタイル地図を作成して現地確認実験の解説動画はこちら
6.Geopaparazziの背景図に東芝FlashAirを使用したタイル地図配信、またカスタムノートの作成方法の解説動画はこちら
7.QGISがVer3にバージョンアップしてさらに使いやすくなりました。新機能や機能アップした3Dビューの解説動画はこちら
8.QGIS3.16で地理院ベクターを背景として新規にポリゴンレイヤを作成して外周の距離と方向角を表示する解説動画はこちら
9.QGIS3.16でGeoPackage新規レイヤを作成してラインとポリゴンを作図する解説動画はこちら
GISソフトウエア「QGIS」について
1.フリーでオープンソースの地理情報システムです。
2.Windows,MacOSX,Linux,Androidで動作するGISソフトウエアです。
3.数多くのデータ形式・機能をサポートしています。